【レビュー】そのスイッチ(ON)、もう切れない。ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』が描く、美しきサイコパスの深淵

サスペンス×邦画

人を殺す奴と、殺さない奴境界線はどこにあるの?」

内藤了氏の人気小説をドラマ化した『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』。 驚異的な記憶力を持つ新人刑事・藤堂比奈子。彼女は一見明るく真面目な刑事ですが、その本性は、凄惨な殺人現場を目の当たりにしても顔色ひとつ変えず、犯人の心理を「知りたい」という狂気的なまでの好奇心に突き動かされる危うい存在の刑事です。 「殺人者の心理」に、自ら一歩踏み込んでいくヒロインの姿に、観る者は戦慄します。


あらすじ:猟奇犯罪と、彼女の中の「スイッチ」

警視庁捜査一課に配属された藤堂比奈子(波瑠)。彼女の持ち物は、亡き母の形見でもある七味唐辛子と「ナイフ」。 彼女が挑むのは、まるで芸術作品のように演出された不可解な猟奇殺人事件の数々。比奈子は自らの中に眠る「スイッチ」を入れ、犯人と同じ視点に立つことで、次々と真相を暴いていきます。

しかし、比奈子のあまりに「共感能力を欠いた」捜査手法に、相棒の東海林(横山裕)は不信感を抱き始めます。 「お前も、そっち側の人間なんじゃないのか?」 犯人を追っているはずが、いつの間にか自らの中にある「殺人衝動」の正体を探し求める旅へと変わっていく。果たして比奈子は、正義の側に留まれるのか。


ここが凄い!:心をざわつかせる3つの「異常」

① 波瑠が魅せる「透明感のある狂気」

これまで清潔感あふれる役を演じてきた波瑠さんが、本作では瞳の奥に「冷たい虚無」を宿した刑事を熱演。彼女が笑顔で七味を振りかける日常のシーンと、死体を冷徹に観察するシーンのギャップが、物語に独特の薄気味悪さを与えています。

② 地上波ギリギリを攻めた「猟奇描写」

本作の魅力(あるいは恐怖)は、その徹底した猟奇殺人シーンの演出です。犯人たちの「歪んだ美学」に基づいた死体の造形。それが、比奈子の淡々とした解説によって解体されていくプロセスは、ミステリーとしての純度を極限まで高めています。

③ 「救済」か「破滅」か。東海林との危うい関係

感情を爆発させることで正義を貫こうとする東海林(横山裕)と、感情を排除して真実に迫る比奈子。この二人の対比が、ひりつくような緊張感を生んでいます。東海林が比奈子の「防波堤」になれるのか、という点もドラマ後半の大きな見どころです。

Edifier Japan 公式 | ヘッドホン、イヤホン、スピーカー
ワイヤレスヘッドホン、イヤホン、スピーカーなど、何度もVGP賞を受賞!Edifierは1996年に創られたブランドで、オーディオ業界で25年以上の研究、開発、販売の経験を持ち、数々の国際的な賞を受賞し、現在、世界中でEdifierを使用しているお客様がいらっしゃいます。ヘッドホンからスピーカーまで、Edifierをベス...

筆者の正直な感想(レビュー)

これまでにありそうでなかったサイコパス刑事の主人公。殺人に対して自分の本性を検証していくという異質感!

藤堂比奈子は「殺人を行う人の気持ちをする好奇心」だけで悪に対峙します。彼女にとって事件解決は、正義の遂行ではなく、自分と同じ「異常者」を知るための手段に過ぎない。 そのドライな視点が、これまでの勧善懲悪な警察ドラマをことごとく裏切っていく快感と恐ろしさ。

特に印象的だったのは、林遣都さん演じる心療内科医・中島との対峙です。 「あなたは、こちら側の人間ですか?」 その問いかけに対し、比奈子が静かに微笑むシーン。あの瞬間に、彼女が抱える孤独が画面越しに伝わってきました。 危うく進む中、彼女が 最後の一秒まで、どちらの「スイッチ」を押すのか予測できない、冷たくて美しい、極上のダークミステリーでした。

あと当時波留さんのファンだったのでそれもさらに作品のクオリティを私的に上げてくれています(笑)


5. まとめ:こんな人におすすめ!

  • 猟奇サスペンスの世界観が好きな人
  • 波瑠さんの、これまでにない「冷徹な美しさ」を堪能したい人
  • 「善と悪の境界線」というテーマに、深く没入したい人

ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子 DVD-BOX
波瑠 | 2017年02月22日発売

1人映画が好きな30代です!
主にミステリー関連が好きなのでそちらの投稿に偏りがあると思います!
同じく映画好きな人たちと好きな映画を共有できたらとブログを始めてみました!

lonelygoroをフォローする
サスペンス×邦画
lonelygoroをフォローする
孤独のムービー

コメント

タイトルとURLをコピーしました