「22年目の告白-私が殺人犯です-」公式より引用
元々は韓国の「殺人の告白」を日本でリメイクした作品。時効がなくなる法律が決まった前日に起こった連続殺人事件。つまり、時効が成立する最後の日の事件。
時効を迎えた日、連続殺人鬼は姿を現す。22年間捕まることなかった殺人鬼、曾根埼雅人は22年捕まえることができなかった警察を軽蔑するだけに及ばず事件に対しての自分の心境を披露する機会を奪われたと手記を出版することを発表する。
時代が切り替わり、現代にもつながるという切り口の作品はあるものの、時効を取り入れてくるのは自分が見てきたもののなかでは斬新で楽しむことができました。
まあ、ただの時効成立した後の告白だけではないことはみんな想像の範囲だとは思いますが、どのようなラストを迎えるのか見てみては?
あらすじ
東京で5人の人間が絞殺される連続殺人事件が起こる。その殺人は被害者に近しい人間にその現場を見せつけるという残虐かつ奇怪な事件だった。そして、連続殺人事件は奇しくも殺人事件の時効が撤廃される前日までに行われる。
そのうちの犠牲者の1人は皆に慕われている現役の警察官だったこともあり、弔いの意味も込めて全力に捜査に当たるがついに時効を迎え事件は幕を閉じることになってしまう。そんな無念を抱える警察たちの前に22年後、ある男が現れる。
「曾根埼雅人」
この時効を迎え幕を下ろした連続殺人の犯人と名乗り出る。それだけでなく犯行の手記を出版。それは奇しくもベストセラーとなってしまう。
当時刑事となり日の浅かった牧村航はこの連続殺人の捜査に当たり、先輩刑事を亡くしていた。曾根埼への複雑な思いは彼でなく、ほかの被害者遺族・・・目撃させられた関係者にも大きな傷跡を残していた。
殺人犯でありながら、カリスマ性を持つ曾根埼は社会を狂わせていく。しかし、彼の計画はまだ始まったばかりであり、のちに本当の計画が正体を現していく。
登場人物
・曾根埼雅人(藤原竜也)
主人公であり連続殺人事件の犯人。時効が法として成り立つ前日での犯行だったため時効の成立とともに22年後正体を現す。自分の犯罪への想いを理解してもらうべく殺人における思いを手記に残し出版した。メディアへの露出を望み、もう一つの計画を実行しようとする。
・牧村航(伊藤英明)
もう一人の主人公であり刑事。曾根埼の連続殺人の担当していた。犯人を追いかける際、銃弾を浴びせるが今一歩のところで逃してしまう。その報復として罠を仕掛けられ先輩刑事を目の前で亡くした過去がある。時効を迎えメディアに現れる曾根埼に対し憤りのない怒りを持つ。
・仙堂俊雄(仲村トオル)
戦場ジャーナリストを経て日本に帰国。曾根埼の事件に興味を持ち関係者に取材を行う。その後、テレビキャスターに抜擢。時効を迎え出てきた曾根埼に対し、法でさばけないのなら私たちがさばくしかないと曾根埼の動向を追っていく。
・牧村里香(石橋杏奈)
航の妹。阪神淡路大震災後、移住先を失い兄である航の元へ婚約者、小野寺拓巳とともに居住することになる。震災に対して人を救えなかったことに強い罪悪感を持つ。その後、謎の失踪を遂げ現在も見つかっていない。
・小野寺拓巳(野村周平)
里香の婚約者。失踪を遂げた里香を愛し続ける。連続殺人の時効が成立した日、飛び降り自殺を図る。
・岸美晴(夏帆)
被害者遺族。父親を目の前で殺害される。曾根埼に強い恨みを持ち、行動に移す。
・山縣明寛(岩松了)
病院院長であり、被害者遺族。妻を目の前で殺害される。
・橘大祐(岩城滉一)
橘組の組長であり、関係のあるホステスを目の前で殺害される。曾根埼へ恨みを持つ。
感想(ちょっとネタバレ)
殺人の手記に沿って謎が解決していく話とみる前は想像していたのですが、殺人の告白のほうが大きな意味を持っていました。
話の中盤で曾根埼と牧村、仙堂。そして、もう一人犯人を名乗る人物。犯人2名?×刑事×キャスターという、異色のメンツで殺人トークが繰り広げられます。今の時代なら即コンプラに引っ掛かるのは間違いないでしょう。案の定、最後は乱闘が始まるのですがそれは想像しがたくもないでしょう。
ただ、乱闘を経て、終盤に向けて話は意外な方面へと急加速していきます。乱闘も無駄ではなかったのです(笑)
最後は映画の尺によるものもあるのでしょうが急加速。少し無理やり感も否めないのですがそれはそれで疾走感もあり、展開も変わっていくので大きな疑問も持たずみることができました!
ちなみにエンディングに入ってすぐに、ある結末も挿入されているので逃さないように見てください。
あと、曾根埼役の藤原竜也さん、サイコパスでもありながらカリスマを持ったキャラなど少し際立った役が多いですけど、やはりうまい具合にマッチさせてくれるなと!人にもよるキャラクターですが、あの感じ個人的には好きです(笑)
さて、話はそれましたが時効×殺人×意外性がうまくマッチした作品になっています。少しでも興味をもっていただければ見てみてください。
それでは!
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