【レビュー】「去年の冬、きみと別れ」散りばめられた伏線、そしてタイトルの意味は?

ミステリー×邦画

中村文則、小説原作の映画です。

あらゆる場面に散りばめられた伏線の数々。それが最後にすべて回収されていく。芸術も絡んだ話ですが、この物語自体が芸術のようにきれいにまとまっているよう。まるで数式のように計算された作品

何気なく進むシーンの中に重要な点が所々盛り込まれています。映画を観ながら推測するのが好きな人は全集中の呼吸で見ることをお勧めします(笑)

映画のうたい文句である、『すべての人がこの罠にはまる』。うん、罠にかからないよう集中していたにも関わらず想像のはるか上、結果引っ掛かりまくってました。

監督は瀧本智行。作品に「犯人に次ぐ」、「脳男」、「イキガミ」などがあります。映画をあまり見ない人でもタイトルを聞いたことあるのでは?

あらすじ

天才写真家、木原坂雄大。彼の所有するスタジオが炎に包まれ、視覚障害の女性が焼死する事件が発生する。事件は事故として処理された。

婚約を控えるフリーライター耶雲恭介は結婚前に自分の力を最後に試したい木原塚雄大の真実に迫るため雑誌編集者、小林良樹を訪れることから話は進んでいく。

取材を重ねていくうちに見え始める木原坂雄大の正体。そして、その闇は想像よりも深く耶雲恭介をも取り込んでいく。まるで彼の代表作である「黒蝶」の写真のように。

すべての正体が暴かれたとき隠された真実が明かされていく。

登場人物

・耶雲恭介(岩田剛典)

フリーライター。婚約を控えており、木原坂雄大の真実に迫るため取材を行う。

・木原坂雄大(斎藤工)

天才写真家。芸術を追い求め写真に執着する姿に異様性を持つ。

・松田百合子(山本美月)

耶雲の婚約者。ある出来事から木原坂雄大の闇に関わっていくこととなる。

・小林良樹(北村一輝)

ベテラン編集者。耶雲の担当となる。話が進む中で真実に関わっていくこととなる。

・木原坂朱里(浅見れいな)

投資家。木原坂雄大の実姉。ただの姉弟のなかとは思えないほど強い関係を持つ。

・吉岡亜希子(土村芳)

木原坂雄大のスタジオで焼死した女性。視覚障害を持つ。

感想(ネタバレも少し含みます)

まず冒頭のシーンは焼死した被害者、「吉岡亜希子が涙を流しながら手紙を書くところから物語が始まります。彼女が涙を流す経緯については物語が進んでいくうちに明かされていきますが、のちにあるシーンへとつながっていきます。

深い内容は割愛しますが、姉弟の親密な絆や性格の異常性の起源。そして、その起源は新しい起源へとつながっていきます。深い闇へと引きずり込まれるのは登場人物でなく映画を観ている人たちもですね。まさに「」。

元々ミステリー映画を比較的好んで見るのですが、ここまで伏線がしっかりと回収できている作品はあまりないと思いました。やはりどうしてもちぐはぐ感がでるものも多いので、、、

個人的な「見どころ」としては、

①木原坂姉弟の異常性とその理由は?

②耶雲はなぜ木原坂雄大を取材の対象に選んだのか?

③被害者、吉岡亜希子がどう話にからんでくるのか?

④なぜこの映画タイトルへと繋がるのか?

結果として、ハッピーエンドと言っていいのかは見る人によって分かれる内容です。面白い映画なので視聴者はハッピーエンドだとは思いますが(多分)。

個人的には満足な作品でした。異常性や一般的な思考のずれ、それまでに至る経緯や理由はミステリー映画の中でも自分的に刺さる内容なので!その中に+αとして美術・純愛(っと言っていいのか?)が組み込まれている作品です。

実際に見てもらいたい気持ちが強く、ほとんど内容を語れてはいませんが一度見て一緒に『』にかかってみてはどうでしょうか?

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1人映画が好きな30代です!
主にミステリー関連が好きなのでそちらの投稿に偏りがあると思います!
同じく映画好きな人たちと好きな映画を共有できたらとブログを始めてみました!

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